ファンの皆様。
只今、逃亡生活を送っております。
藤乃でございます。

一部ファンの方には大変ご心配おかけしました。
ごめんなさい。
実は・・・。

「踊り子」辞めました。

最初で最後の「穴(アナ)あけ」です。
こういうネット上では書ける範囲が限られますが・・・。

もともと「上」との折り合いが悪く、 それでも舞台が大好きで続けてきました。
7月末でのラブームでも「こんな事」予想だにしていませんでした。
そして8月頭のOFF。

限界が来ました。

自分の中では来年の5月の5周年で引退を考えてました。
いつまでも続けれる仕事でもなく 「キレイ」なままで去ろうと思ってました。
この仕事が大好きだったので、
天職だと思ってたので
「区切り」を決めないとズルズルやってしまうな、と。
引き際がわからず続ける踊り子になるのは避けよう、と。

一部のファンの方にも「引退するかも」とほのめかし
周りから固めていって自分で引くに引けない状況を作る事で
逃げ道をなくそうとしていました。

だから、それまでは踊れるんだと信じてました。
でも「それ」は早くも目の前に来てしまいました・・・。

藤乃の最後の舞台。

「上」とケンカしてクビ同然で終わりにするのか、
楽しかったラブームでの11日間をラストにするのか・・・。
後者をとりました。

今思えばあの11日間は「虫の知らせ」でもあったのか・・・。
2日ごとに演し物を替え、計5つの演目を引っ張り出してました。
いくら投光さんに「色んなステージが観たい」と おだてられたからとは言え
(最近には珍しいとても前向きな 舞台作りを心がける投光さんだったからでしょう)
それを実行したのは
気持ちのどこかに もう「演れる時間が少ない」事を
本能的に感じてたのかもしれません。

怒涛の11日間。
とても充実していました。

ただ心残りなのは皆さんにキチンと挨拶もせず終わってしまった事。
それと、7月31日4回目。
「これが最後なんだ」と 気付かずに舞台を踏んだ事。
あの日、あの時、「こんな事」になるなんて予想すらしていなかった・・・。

華やかな引退興行をするのもいいでしょう。
誰にも伝えずひっそり去るのもいいでしょう。
でも、でも最後の舞台を「最後」と実感しながら踊りたかった・・・。
それだけが心残りでくやしいです。

今私は生まれて初めての「無職」です。
何の計画も立てないで行動に出た罰です。
でもこれからの自分の「次」を想像できない位、
舞台に没頭していたんだと自負しています。

これから私は、何を生活の「軸」にして生きていけば良いのでしょうか。
これから私は、何を生活の「ハリ」にして生きていけは良いのでしょうか。
これから私は、どうやって潤ば良いのでしょうか。

4年前の「生活」に戻っただけなのに、
4年前の「自分」には戻れない。

あの頃の自分を思い出せないほど、
4年間必死で突っ走って来たと思います。

これから私はどうなるんでしょうね。
きっと何らかの仕事をするでしょう。
でもその傍らで「ストリッパー」だった事が
自分の人生の「序章」だったんだと思えるような仕事ができれば・・・。

今、急に現れた「たくさんの自分の時間」の使い方がわからず
漠然とそんな事ばかりを考えてます。

「私がお客さんだったらきっと観に来ないだろうな」と、 芸界の現状を横目に
「他と違う事をしよう」そればかりを考え舞台創りに励んできました。

ストリップとは「その気にさせてなんぼ」の世界。
お客さんが払うストリップ劇場での「木戸銭の価値」を
履き違えてる小屋と踊り子。
その中で、自分のポリシー貫いて演じるのは、
たやすい事では無かったです。

私なりに考えたストリップ。

賛否両論ではありましたが
「不安」や「迷い」を吹き飛ばして下さったのは
理解者と言う名のファンの方々でした。

「ストリッパー藤乃」を応援してくれたファンの皆さん、
今までありがとうございました。
舞台上ではなく、こんな場所での挨拶許してやって下さい。

敵にまわした相手が相手なだけに
二度と舞台に立つ事はないでしょう。
でも未練タラタラのこの芸界に「出戻り」だけはしない様
何か新しい「生きがい」を探してみようと思います。

本場のカルメンを観に行ってみようかなぁ・・・。

さよなら、ストリップ。

さよなら、藤乃。
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