大きなお屋敷。
大きな門構え。
そして出迎えたのは
大きな大きなシベリアン・ハスキーでした。
緊張で震える体に
追い討ちを掛けるように吠え立てられ、
中に通されました。
1時間ほど話を聞き、名刺を頂き、
返事を言えないまま屋敷を後にしました。
ストリップ。
見た事の無い私には、
『人生全部捨てて飛び込むところ』
と思ってました。
ピンクの照明にスケスケの衣装。
音楽は『タブー』がかかり、
「ちょっとだけよ」の世界。
楽屋は恐い姐さんがいて、
隣の部屋に全身紋ちゃんのヒモさんがパッチンしてる。
親に言えない仕事。
友達にも言えない仕事。
彼氏と別れなくては行けない仕事。
結論を出せないまま、AV時代は終わり、
水商売に戻り、2年が経ちました。
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